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大川沿いの江戸の面影巡り

先日、江戸期大川(現隅田川)に架かっていた橋は5本。そのうちの大川橋(現吾妻橋)から両国橋の間を行きつ戻りつ、歴史的面影を探す歴史散策会に参加してきた。

まずは、地下鉄銀座線の浅草駅。いかにも浅草らしい佇まいの土木遺産の建物である。

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傍には、江戸期は大川橋と呼ばれていた吾妻橋(東橋とも書かれた)である。遠き昔、東国・関東地方が吾妻と呼ばれていたことからの銘々とのことだ。
初代は安永3年(1774)架橋であるが、この吾妻橋は関東大震災後の昭和6年に架け替えられたものとのことだ。

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最初の訪問地は、待乳山聖(まつちやましょうでん)本龍院だ。推古天皇9年(601年)創建と云うから、1400年以上も前のことになる。隅田川を望む小丘上にあり、江戸期は東部随一の眺望の名所と称され、浮世絵や詩歌に登場しているとのことだ。

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待乳山聖天の本殿である。境内には江戸期の名残をとどめる築地塀も残されていた。

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ここには日本最短?と思われる走行距離10メートルほどのモノレールが駐車場から本殿まで敷設されているのが楽しい。「さくらレール」と銘々されており乗車無料とのことで、下りのラインに乗車してみた。

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尚ここ浅草聖天町(あさくさしょうでんちょう)は、「鬼平犯科帳」や「剣客商売」で有名な作家・池波正太郎の生誕地でもあり、歴史小説好きの私にはテンション・アップの場所でもあった。

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次に向かったのは、「今戸神社」だ。平安時代の康平6年(1063)源頼家・義家父子が奥州討伐(前九年の役)の折、京都石清水八幡を勧請したものと云う。奥州の安倍貞任・宗任・阿弖流為たちが蝦夷と蔑まれ、時の朝廷に反旗を翻していた頃である。

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境内には慶応4年没の新撰組剣客・沖田総司終焉の地の碑が残されている。

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また、「石のなで猫」でも有名のようだ。「福よこいこい」、「いい事いっぱい」きますように(祈)。

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さて、隅田川テラス沿いを歩き、駒形橋へ。駒形橋の袂には駒形堂が残っており、浅草寺の本尊聖観世音菩薩像が漁師の網にかかり引き揚げられたと伝わる場所で、馬頭観世音菩薩が祀られている。

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駒形橋
は、昭和2年(1927)、関東大震災復興で架け替えられたアーチ橋で、東京スカイツリーのベスト・ビューポイントでもある。多くの外国人が橋の中央のテラスで記念撮影だったな。

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江戸通りを下っていくと、行列の出来ているお店だ。有名な「駒形どぜう」であった。

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こちらは、江戸期から相撲との関わりが深い「蔵前神社」である。23回もの勧進相撲が行われたとのことだ。蔵前神社は徳川5代将軍綱吉が元禄6年(1693)山城国の石清水八幡宮をこの地に勧進したのが始まりとのことだ。

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尚、古典落語ゆかりの地でもあり、「元犬」が鎮座している。古典落語「元犬」は、蔵前の八幡さまの境内で満願叶って人間になった真白い犬が奉公先巻き起こす珍騒動のお話しである。

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さて、こちらは、「厩橋(うまやばし)」。厩(うまや)は、浅草の御米蔵に付属する御厩がこの地にあったことに由来しているとのことだ。明治5年、渡し船の転覆事故があり、地元住民により明治7年(1874)に木橋が架けられたのが初代とのことだ。現在のこの3連アーチ橋は、関東大震災後の昭和4年のものである。昭和初期の造りらしく鉄鋲の大きさがなんとも力強い。

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厩橋を渡り、清澄通りを南下すると「横網町公園」だ。大正12年の関東大震災の復興の為の記念館である。屋外には、震災後の大火災による猛火・熱風でどろどろの塊となった鉄柱やモーターの焼け塊が屋外展示されている。関東大震災と東京大空襲の犠牲者の遺骨を安置している」東京都慰霊堂」は大補修工事で立ち入れず、慰霊できなかったのは残念だった。

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隅田川に戻り、黄色い欄干の「蔵前橋」を渡る。蔵前橋は、幕府の御米蔵があったことに由来している。

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蔵前橋を西に渡り切ると、「浅草御蔵跡」の碑が残っていた。江戸幕府が元和元年(1620)、鳥越神社の山を崩して隅田川を埋め立てて米蔵を建てたエリアである。

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こちらが、鳥越神社である。白雉2年(651)の創建で、日本武尊や徳川家康を合祀している。

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更に江戸通りを南下すると、「第六天榊神社」が鎮座だ。創建は景行天皇の時代とのことで、日本武尊を創祀している。

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更に、このエリアには「久月」、「秀月」などの老舗人形店が立ち並んでいたな。

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神田川の手前にあるのが「浅草見附跡」だ。奥州街道・光街道の入り口でもあるこの地に入り鉄砲と出女取り締まりの為に寛永13年(1636)に設けられた見附である。

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この緑色の柳橋辺りは船宿が並び、江戸期は「柳原土手」と呼ばれた風情満点のエリアである。

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柳橋を渡ったあたりには、時代小説にはよく登場する「両国広小路跡」だ。明暦の大火で多くの犠牲者を出した反省から幕府が設けた日除け地であるが、多くの見世物小屋が並んだ広小路である。江戸を舞台にした時代小説には必ず出てくる当時の大遊興地区である。

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両国橋の西詰めを少し南下した地に「矢ノ蔵」の碑が建っていた。正保2年(1645)江戸幕府が米蔵を建て、「谷之蔵」と称した。かの忠臣蔵で有名な堀部安兵衛の江戸での潜伏していたのが、米蔵が焼失した後のこの矢ノ倉だったのである。

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さて、最後に両国橋を渡って、大川(隅田川)沿いの歴史散策は終了だった。

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今回歩いたエリアを安政年間の切絵図でレビューすると、以下の辺りである。
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結局、今回も軽く20000歩超えで、足裏から太腿も痛み出していた(爆)。
最近は歩く度に足裏ジンジンである。足裏にこないウォーキング・シューズを手に入れなきゃならないな。


by Koppe3T | 2015-06-23 13:54 | ウォーキング・散策 | Comments(2)  

Commented by 姉さん at 2015-06-24 12:25 x
盛りだくさんの散歩で行ってみたいところたくさん
ありました。橋がじっくり巡れていいです。
確かにかなりの距離ですね。
日頃からゴルフで鍛えているコッペさんでもきつかったなら、私も膝をしっかり治してから行ってみます。
楽しいレポートありがとうございました。
Commented by Koppe3T at 2015-06-24 17:26
姉さん>

隅田川沿いには歴史的なものが沢山残っているんですね~~~、今回の散歩で色々教えてもらえました。

いえいえ、最近のゴルフはカートでびゅ~ん、パコ~~ンなので、歩数が伸びないんです(汗)。
姉さん散歩についていけるように足裏鍛えなきゃなのです。

膝、まだ完治ではなかったですか~~?次回の姉さん散歩も楽しみにしてるんですよ~~。

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