2015年 05月 29日 ( 1 )

 

ロスト・トレイン

中村 弦(Nakamura Gen)氏の「ロスト・トレイン (Lost Trains)を一気に読み終えた。
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廃墟・廃線跡マニアの主人公が鉄道マニアの娘と世話になった老人の消息を訪ねてゆく物語である。鉄道マニアではない私ではあるが、読み始めて早々に面白さに引き込まれ、一気に読破だった。

小説の後半に次の文章が出てくる。
「人の一生は鉄道と似ていて、ところどころに乗り換え駅がある。乗り換え駅では、よくよく注意しないと番線や列車をまちがえて、目指しているのとは全くちがう場所へ連れていかれてしまう。」
確かに、人生の分かれ道と乗り換え駅は実に似ているな。

小説のエンディングの描写に関しては、賛否両論はあるであろうが、鉄道に関する描写やミステリーの創造には感じ入った作品であった。



<Book Dataより>
奥多摩の廃線跡を訪ねた牧村は、鉄道マニアの平間老人と出会い、世代を超えて酒を酌み交わす仲に。だが「まぼろしの廃線跡」の話をしてほどなく、老人は消息を絶ってしまう。テツ仲間という菜月と共に行方を追うなか、浮上する「キリコノモリ」。その言葉を手がかりに東北へと向かう二人の前で、ある列車が動き出すとき、全ての謎が解けていくのだが──旅への郷愁を誘う青春小説。



by Koppe3T | 2015-05-29 17:51 | 映画・読書 | Comments(0)