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カテゴリ:映画・読書・鑑賞( 28 )

 

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

今日も朝から雨模様。しかも最高気温が9℃。真冬であった。

こんな日は、文学に勤しむのが一番だろうと、川端康成の「雪国」である。
昔々読んではいたのではあるが、「古都」に引き続き読み直し~~~~。
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国境の長いトンネル。上越線の清水トンネルは、昭和6年に開通した上野国と越後国を結ぶトンネルだ。開通後5年後に越後湯沢温泉に滞在した川端が書いた名作だ。

山間部の雪国の風情と雪国のに生きる女性を見事に描写している。


内容紹介

「ほんとうに人を好きになれるのは、もう女だけなんですから。」
雪に埋もれた温泉町で、芸者駒子と出会った島村―― ひとりの男の透徹した意識に映し出される女の美しさを、抒情豊かに描く名作。

親譲りの財産で、きままな生活を送る島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。許婚者の療養費を作るため芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、島村はゆきずりの愛以上のつながりを持とうとしない――。冷たいほどにすんだ島村の心の鏡に映される駒子の烈しい情熱を、哀しくも美しく描く。ノーベル賞作家の美質が、完全な開花を見せた不朽の名作。




by Koppe3T | 2019-11-26 19:45 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

文学に勤しむ秋、「古都」

湯ヶ島温泉「湯本館」に宿泊し、川端作品に再度触れたくなり買い求めたのが2冊。
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「古都」と「雪国」である。若かりし頃一読はしていたのであるが、かのノーベル賞にもなった作品の一つでもある、「古都」から再読だ。
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読んでいると、古都京都の風景が随所に現れ、平安神宮やら、清水寺・嵯峨野・加茂川などなど昔旅した風景が甦ってくるんだよな。

古都(「BOOK」データベースより)

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない…。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

まあ、文学の秋でもあり、「雪国」も再読が楽しみである。


さあて、明日は無線のコンテストの日でもあったのだが、終日雨らしい。
UHF帯の電波を使ってのコンテスなので、少しでも高い山へ行かないと電波の飛びは期待できないのだが、自宅から細々と参戦することにしまひょ。

by Koppe3T | 2019-11-22 19:53 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

伊能歌舞伎

昨日は、地元の伝統芸能である「伊能歌舞伎」を鑑賞してきた。
元禄年間にはじめられたと伝わる伊能地区の芝居である「伊能歌舞伎」である。

会場に着くと、伊能歌舞伎の幟が会場を盛り立てている。
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演目は、
1.三番叟
2.菅原伝授手習鑑・松王下屋敷
3.子ども歌舞伎 弁天娘女男白浪(稲瀬川の場)
4.仮名手本忠臣蔵九段(山科閑居の場)
である。
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まずは、第一部 三番叟。ご存知、公演の成功祈願を期して翁の三番叟の舞である。優雅に凛々こしくとはいかずとも、舞台を清める舞を堪能だ。

第二部の「菅原伝授手習鑑・松王下屋敷」では、子役に地元の小学生が「ととさま、ははさまへ~」と立派なものだ。
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お昼の休憩を挟んで、午後の部。第三部は、「子ども歌舞伎 弁天娘女男白浪(稲瀬川の場)」である。
有名な「白浪五人男」が捕手に追い詰められ、見得を切る場面である。地元小学校6年生と4年生が、その口上も凛々しく演じてくれた。
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さて、締めは第四部である「仮名手本忠臣蔵九段目山科閑居の場)」だ。この場は各演者の語りも長いながらも、稽古も並々ならぬものがあったであろう出来栄えで、見惚れ聞き惚れてしまっていたな。
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地元にこんな素晴らしい伝統芸能が残されいたとは101.png101.png101.png。素晴らしいかな伊能の芝居「伊能歌舞伎」を堪能できた秋の一日となった。
現在26名の保存会のメンバーで保存・継承の稽古や公演が行われているとのことだ。成田市指定無形文化財でもあり、ちば文化資産にも選定されている「伊能歌舞伎」。益々の発展を祈念したい。

by Koppe3T | 2019-11-11 14:27 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

「蜩の記」葉室 麟 ほか

葉室 麟の「蜩の記」を読み終えた。豊後国の小藩で武士として生き抜く主人公と家族、農民の感動の物語だ。
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内容(「BOOK」データベースより)

豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。
秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。
だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになり…。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説!(平成23年度下半期第146回直木賞受賞作)



実は、この1年、時代小説に嵌っている。20歳の頃から司馬遼太郎や藤沢周平、池波正太郎などを読み漁ってはいたのだが・・・。
まずは、ご存知 波正太郎の「鬼平犯科帳」全24巻が始まりだった。江戸の街並みが随所に描写されているのだ。やはり、心底読み応たえのあるシリーズである。
鬼の平蔵と恐れられた火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵ではあるが、その義理・人情も十分に心得た彼の行動・言動も名作と云われる所以であろう。


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一部の巻では、江戸を離れ東海道・京都、中山道などへ出張ったりと物語の場所も変わり、飽きないストリーが嬉しい。
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そして、同じく池波正太郎の「仕掛人 藤枝梅安」全7巻。必殺仕掛け人の物語であるが、これまた江戸の随所が登場だし、手に汗握る悪党どもとの戦いが睡眠時間を減らさせてくれるシリーズだ。 
江戸品川台に住む鍼医師。表の顔は名医なるも、金次第で「世の中にいかしておいては、為にならぬ奴ら」を闇から闇へ葬る仕掛け人の人情味溢れる痛快活躍が面白いのだ。
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更に、ハード・ボイルドの巨匠 北方謙三の「水滸伝」全19巻である。
12世紀の中国、北宋末期。重税と暴政に国は乱れ、民は困窮していた時代。
「替天行道」を志に圧倒的な官軍に戦いを挑んでいく。北総の官軍と戦う漢たちの壮絶な戦いと壮大な物語である。中国に実在する「水滸伝」では108人の豪傑が梁山湖の湖塞に集結したのみが記載されているだけなのだが、北方謙三により、実にハードなストーリーとなって、読む我々に興奮と感動とを与えてくれたんだよな。
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更に、水滸伝の続編である「楊令伝」である。水滸伝では、幾多の戦いの後梁山湖の湖塞に籠って圧倒兵力の北宋に敗れるも、漢たちは各地に潜伏し再起の秋を待つ。炎上から3年、「替天行道」の旗を託された男・楊令が北の大地から棟梁として帰還するのだ。
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やはり、活字は止められませんねぇ~~~101.png101.png101.png


by Koppe3T | 2019-10-19 17:06 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

真田騒動 恩田木工

今日も朝から曇り~~~。最高気温も27℃台と過ごしやすい。
近くの田んぼであるが、稲穂が頭を垂れるているんだよね。まだまだ夏真っ盛りなのに、秋を感じた風情だったな。
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で、例年7月最後の土日であるこの週末は屋外から電波を出して楽しむ「ペディションディ」なのだ。
明日の土曜日に野山でアンテナ上げてとプランしていたのであるが、先日発生した台風12号が東海地方に上陸する予報なのだ。しかも、通常なら右カーブで日本列島を通過しているのだが、この台風左カーブで日本上陸後は日本海から黄海方面に向かうらしい。

<気象庁HPより>
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台風には勝てない。明日の屋外での無線運用は断念だ。


さて、池波正太郎の「真田騒動 恩田木工」を読み終えた。大阪夏の陣で戦も絶え100年以上も後の江戸中期、真田幸村の兄である真田信之を藩祖とする信州松代藩の財政再建に尽力した真田家家老恩田木工に焦点を当てた物語なのだ。
江戸期の地方大名の並々ならぬ苦難が描かれているのだ。
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内容(「BOOK」データベースより)

信州松代藩―五代目・真田信安のもと、政治の実権を握り放縦な生活に走った原八郎五郎を倒し、窮乏の極にある藩の財政改革に尽力した恩田木工を描く表題作。関ケ原の戦い以来、父昌幸、弟幸村と敵対する宿命を担った真田信幸の生き方を探る『信濃大名記』。ほかに直木賞受賞作『錯乱』など、大河小説『真田太平記』の先駆を成し、著者の小説世界の本質を示す“真田もの”5編を収録。


by Koppe3T | 2018-07-27 18:01 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

「草花たちの静かな誓い」

宮本輝氏の新作、「草花たちの静かな誓い」を一気に読み終えた。
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米国カリフォルニア、トーランス市の南の太平洋に突き出た三崎があるランチョ バロス ベルデスにある高級住宅地を舞台にした、壮大な謎の物語なのだ。
毎度お馴染み宮本輝のワールドが溢れる作品だ。395ページの分厚い単行本だったけど、ストーリーの面白さから3日で読み終えてしまった。

宮本輝氏の作品に初めて触れた「冬の約束」から、何年経つのか? ほとんどの作品は読んでいるのだが、毎度小説家の作品の組み立てに感激だったな。


内容紹介

亡き叔母が遺した大きな謎と、幸せの種を探す旅。
生き別れた母子の運命の軌跡をたどる、最新長編。

ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、当時からずっと行方不明なのだと知らされる。
なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。娘はいまどこにいるのか。弦矢は謎を追い始める――。
生き別れた母子の運命を豊かに描き出す長編小説。


by Koppe3T | 2018-05-15 18:39 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(4)  

「海街Diary」と「臣女」

今日も晴れ~~~~最高気温15℃ながらも昨日と違い北東の風5~8m/sあり、涼しめ~~~。
桜 ソメイヨシノは、まだ満開の個体もあるんだよな。
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そして、我が家の「菊桃」も満開だ。
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さて、映画「海街Diary」を見終えた。
家族を捨てた父が残してくれた家族。鎌倉は江ノ電の極楽寺近くに住む4人姉妹の物語なのだ。実に幸福感感じさせてくれる作品であった。久々にほっこりできる映画を見たな107.png
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また、Bay FMで紹介されていた吉村萬壱氏の「臣女」(おみおんな)を読み終えた。この作品、実に奥が深いんだな。初めのうちは、「うぇ、おぇ122.png」なのだが、中盤からこの先の展開に先を急ぐ読み方になっていたもんな。
だだ、食事前には読まない方が賢明である。
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内容(「BOOK」データベースより)
夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに―。恋愛小説に風穴を空ける作品との評を得、満票にて第22回島清恋愛文学賞を受賞した怪作が待望の文庫化!



by Koppe3T | 2018-03-30 17:08 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

カズオ・イシグロ~Never Let Me Go

今朝も最低気温は氷点下!!-4.5℃だった。夜明け直前の南西の空が黎明モードだ。
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日の出後は快晴で風も無い。実に暖かく感じられたな。
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しかし、午後には風が5~9m/sと強くなり、最高気温12.3℃ながら体感温度はスキー場みたい(笑)。



さて、今年のノーベル文学賞は、長崎県生まれで5歳から英国で育ったカズオ・イシグロ氏だったよね。
早速ノーベル文学賞の作品を取り寄せて完読した。タイトルは、"Never Let Me Go" 「わたしを離さないで」である。
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英語で書かれた作品でもあり、主人公の回想風な言い回しは、実に丁寧に表現されていてる。日本の小説に馴染んでいる私には、読み始めは取っつきにくかったのだが、読み進めるうえで色々な謎について想像も膨らみ、謎が恐怖に変わり450ページを一気に読んでいた。
提供者とか介護人とか出てくる作品なのだが、介護人をもう11年もやっていると云う主人公の独白的な語りから始まるのだ。


読んでいて途中で気が付いたのであるが、この物語は昨年1月にTBS系でドラマ化されていたようだ。三浦春馬と綾瀬はるかが主人公で、三浦春馬、水沢あさみが出演だったようだ。暗い感じで途中から観なくなったドラマだった。
やはり、こう言った作品は映像より文字で楽しむ方が数十倍素晴らしいと感じたな。

内容紹介

自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春 の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇 妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々 がたどった数奇で皮肉な運命に……。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく――英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』を凌駕する評されたイシグロ文学の最高到達点。解説/柴田元幸。


by Koppe3T | 2017-12-19 16:21 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)  

「黒部の太陽」

先月、タモリさんが黒部ダムをブラタモリしていたんだよね。
関西電力の担当者が、誇りを持って案内していたのが印象的な黒四だった。

で、再度観てみたくなり「黒部の太陽」をレンタルしてきた。
1968年公開の三船敏郎と石原裕次郎が主役の感動的な壮大な映画である。
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特に難工事時の破砕帯出水のシーンは、実写しかない時代の映像なのに実に大迫力であった。
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そうそう、若かりし寺尾聡も佐藤工業の作業者として出演していたんだけど、今は亡き多くの名優達の演技も楽しませてもらったな。
1部と2部で計197分の超大作である。


さて、今日は一日中快晴で、真っ青な青空だった。今朝も冷え込んだけど、明朝は更に冷え込むらしい106.png
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by Koppe3T | 2017-11-16 16:47 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(2)  

「梟の城」

朝から快晴。天高く○○肥ゆる秋らしい青空だ。
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それでも、昼過ぎからは全天雲に覆われ、今夜は雨の予報だ。




さて、7月につい読んでみた和田竜の「忍びの国」を読んで、内容の薄さにガックリしていた。
「忍びの国」が天正伊賀の乱を題材に伊賀の忍者達の物語だったのだが、今般司馬遼太郎が描いた忍者の世界の小説「梟の城」を取り寄せた。
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太閤秀吉により釜ゆでにされた石川五右衛門は、伊賀の石川村生まれの五平だったとの説にも通じる登場人物も描かれている。しかし、司馬遼太郎の初期の作品であり、その後の「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」、「峠」、「燃えよ剣」、「覇王の家」、「菜の花の沖」などなどその後の司馬遼太郎独特の歴史観は全く漂っていないのだ。
伊賀忍者同士の暗闘や太閤の「吉野の大花見」の裏舞台での甲賀・伊賀の戦いなど、忍者の世界の読み物としては面白かったかな。

あらすじ・内容
織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕えることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を画した直木賞受賞作品。

by Koppe3T | 2017-09-22 16:51 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(0)