
大正末から昭和の初年にかけて、主人公が住んでいた今の浦安市(当時は浦安町)を舞台に町の人々から「蒸気河岸の先生」と呼ばれながらも、「青べか」なるぶっくれ舟を買わされてしまうところから始まる実に楽しくもあり、人の狡さ逞しさを書き下ろしているのだ。
昨年12月に、浦安漁師町を歩いていたし、先週の夕刊で「青べか物語」が舞台化され文学座で公演との記事に、しっかり活字で読んでおきたくなったのである。

面白い!!。実に面白く、読者をグイグイと昭和初期の浦安の世界に引きずり込んでくれるのだ。
以下は、昨年末浦安を散歩した時の写真である。
作者滞在したと云う船宿「千本」は、今も船宿として江戸川の渡し場跡の袂に残っているんだよね。

蒸気河岸から江戸川上流と対岸の東京都を望む。今も釣り船がもやがれているんだな。


▲ by Koppe3T | 2017-05-31 17:17 | 映画・読書・鑑賞 | Comments(2)